マキノ高原のメタセコイア並木について
1981年(昭和56年)、学童農園「マキノ土に学ぶ里」整備事業の一環としてマキノ町果樹生産組合が管理地内に防風林として1.8kmわたってメタセコイア440本を植栽し、翌年これに続く県道にも地元牧野区が植栽を行い、総延長2.4km(約500本)になる。当初、約2mの苗木を植えたものの500本の幼木の管理は充分行き届かず、並木の一部で枯れたものや強風により芯(先端)の折れたものなど様々な形のものがあるが、現在では約25m程度にまで成長している。
当時は、メタセコイアではなく桜並木にという意見もあったが、桜百選に選定されている海津大崎の桜並木が近くにあること、果樹園(当時はくり園)を運営していることから防風林が必要であったこと、また整備当時近隣より化石が発見されていたことも理由となりメタセコイアが選ばれた。
1994年11月、読売新聞社の「新・日本の街路樹百景」に選定されて以降は、観光地として注目を集めている。
2010年9月には「日本紅葉の名所100選」(主婦の友社選)にも選ばれている。
2010年(平成22年)11月には、地元住民や周辺関係団体の理解と協力を得る形で、市民参加型のボランティア組織「マキノのメタセコイア並木を守り育てる会』が設立され、並木道の維持保全活動を実施している。
メタセコイアについて
学名: Metasequoia glyptostroboides
メタセコイアは、ヒノキ科メタセコイア属の落葉樹。1属1種。和名はアケボノスギ、イチイヒノキ。和名のアケボノスギは、英名 dawn redwoodを訳したもの。
樹高は生長すると高さ25-30 m、直径1.5 mになる。葉はモミやネズに似て線のように細長く、長さは-3 cm程度、幅は1-2 mm程度で、羽状に対生。秋に赤茶色に紅葉した後、落葉する。雌雄同株で、花期は2-3月。雄花は総状花序、あるいは円錐花序となって枝から垂れ下がる。結実は多く、秋から冬にかけて無数の種が地表に落ちる。
1949年に日本と皇室がそれぞれメタセコイアの挿し木と種子を譲り受け、全国各地の公園、並木道、校庭などに植えられている。愛媛県伊予市の市の木に指定されている。滋賀県高島市のメタセコイア並木が日本紅葉の名所100選に選定されている。種子は英国などの種苗会社からインターネット通販などで入手できる。タネは直径2-3mmの淡黄色のおがくず状で、発芽率はあまり良くないが、日本の気候にはよく合い生育は早い。(ウィキペディア)